前回の反芻思考の記事の中でDaiGoさんの「なぜ?」という質問をやめる対処法をご紹介しました。
なぜ?という疑問はすぐに私たちの身近にある思考です。自分としては、一日何万回も考える思考の中で一番回数が多いように思います。
あの人はなぜあんな態度を取ったのだろう?
なぜ自分はいじめられたのだろう?
なぜあのときに○○したのだろう/しなかったのだろう?
なぜ?によって仮説を立てたとしても、結局人の心の中は真実の答えがわからないからです。
主観的な判断、推察で出た結論は出ますが、本心はその人でない限りわかりません。
悪態をついた人、いじめている本人すらもその自覚がないことがあります。
- 気分が悪かったから
- むしゃくしゃするから
- その人のことが嫌いだから
ではその「嫌い」となった出来事がいつ、どこから始まったのか明確に覚えていることが少ないのではないでしょうか。
ただ何となく、生理的に受け付けない、もしくは何かをしてあげたのに自分の気に食わない返答(そぶり)だった、自分の思うとおりに相手が動かなかったとしたらあまりにも自己中心的な理由です。
それが事実だったとして、なぜ?という理由がわかったとしても今後コロコロ変わる相手の心に対し対処することができません。
COCORO Plutinumという動画の中にも「なぜ?」という疑問が相手を追い詰めることを言及していました。
- ついつい自分に対してなぜ?と聞いてしまう人に向けて
- なぜ以外でするといい質問
をご紹介しております。
よかったら最後までお付き合いください。
「なぜどうして?」は相手を責める、追い詰める
この動画で、質問について注意しないといけない点を述べています。
相手に質問をするとき「なぜ?どうして」ばかりを繰り返していると相手は責められているように感じ、言い訳を引き出してしまいかねません。
どうしてを繰り返していくとその人の行動そのものからその人の能力や才能に焦点が当たるようになりもっと追求してしまうと信念や価値観そしてセルフイメージまでも刺激をすることになります
あなたのそのようなところがダメとなってしまうのです
引用元:人生を思い通りに生きるために必ずやること|宿命・運命・天命との付き合い方【COCORO Platinum】
そのため追い詰めることになり自己肯定感が下がるような結果を招いてしまいます
上司に「なぜどうしてできなかったのか?」と問い詰められると部下は下を向いてしまいます。なぜ?が人格否定につながっていくのです。

ではどういう質問を問いかけたらよいのでしょうか。
「どうしたらいいのだろうか?」
どうしたらいいのだろうかという問いは現状をしっかりと把握した上で未来に向けて歩みを進めるための質問になります
結果にフォーカスするため選択肢が増え、思考も広がりやすくなります特に不運な時に自分にどのような問いかけをしているかということは天命を全うするためにはとても重要になってきます
引用元:人生を思い通りに生きるために必ずやること|宿命・運命・天命との付き合い方【COCORO Platinum】
どうしたらいいのだろうか?
いつも自分に対しての質問がなぜ?では苦しいですよね。

なんでうまくいかないのだろう
なぜあのときあんなことをしてしまったのだろう
なぜ自分はいつもダメなんだろう…
となぜ?は責められているように感じます。だからダメなんだよと言われそうな勢いです。
物事を解決するためならその問題がある部分だけを適切に掘り下げればいいところを、その物やその人全体がダメと言っているような印象を受けます。
なぜ?という質問が他人に向かえば攻撃になり、自分に向かうと自責になるわけです。
そこを「じゃあどうしたらいいんだろう?」に置き換えて質問するということが重要になってくる、そして自分に対しての質問を変えることで人生の質が変わってくると動画の原作者は言います。
何に対して?
DaiGoさんが「なぜ」ではなく「何」にフォーカスを与えるとよいという点もご紹介していました。
こちらのサイトに「何」のよい例があります。
人 「どうして君は目標を達成できなかったのだ?」
事 「目標が達成されなかった原因は何かな?」
人 「なんで君はこんな問題を起こしたのだ?」
事 「こういう問題が起こった理由は何だろう?」
引用元:コーチングの質問が詰問にならないように!
「人」と「事」を分けることが重要とありました。
なぜという質問は人を責める気持ちが反映され、何という質問は事実を浮き上がらせます。
まとめ
なぜ?という質問は、原因が確実にあり、明確に答えられるものであればしてもよいと思いますが、人の心の中や原因と結果がはっきりしないものに関して、なぜ?と聞くと人を問い詰める感が強く、知らず知らずのうちに他人や自分を攻撃していることになります。
人から話を聞くときには
「なんでそうなったの?」
「なぜそんなことしちゃったの?」
ではなく
「何が原因でそうなったの?」
「何のためにそれをしたの?」
「何をどうしたらいいかな?」
と聞くようにしたいです。自分に対しても他人に対しても。
質問の質が人生の質を変えるとはよく聞きますが、私の場合は自責の念が強いために「どうしたらいいのだろう、何を変えればいいのだろう」という問いで答えが出ずにいつもストップしてしまいます。
次回の記事では自分に厳しい人、自責をする人、自分を叩いてしまう人はどうしたらいいのか、Podcastでいいヒントになるお話を聞きましたのでそれをお伝えいたします。>>>ジャッジせず現状を把握することが大切
自分の意識をどこに向けるかは自分が決める 自分ファースト
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