【安楽死を考える】スイスに渡った迎田さん 死ぬ権利 最期の選択肢

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安楽死を考える 感情の整理

安楽死される方のドキュメンタリーを見ました。

パーキンソン病の迎田良子さん(64)の最期までを撮影したものです。

迎田さんはパーキンソン病を患っていて、最期はスイスでの安楽死を選びました。

その亡くなるまでの場面が収められていて、安楽死について考えさせられました。

私は安楽死については肯定派です。

自分の体が動かない状態で、耐えがたい苦痛にさらされている場合、そういう選択肢があってもいいと思っています。

この動画で感じたことをまとめましたので、よかったら最後までお付き合いください。

迎田さんの過去

  • 幼少期不幸な家庭の事情から早く自立をしたいと望み、日本語の講師をしながら、ヨーロッパなど海外を行き来していた
  • フランス人男性との婚約が決まっていたが、50代でパーキンソン病を発病し、破談となった
  • 両親を看取った後、進行性の病気のため一人で生活するのには難しさを感じ、安楽死を決意した
  • 安楽死をしたいと思い始めて7年以上、海外で安楽死ができる団体を探し、手続きを行った
  • 最期の看取りに元恋人を呼んでいたが、直前でキャンセルされた
  • 日本で安楽死ができるならば選択していた

記者が質問しました。

難病を抱えた人は福祉も少ないから「自分は本当は生きたいけど、安楽死した方がいいのかな」思ってしまう人が出ると思うがどうですか?

迎田さんご自身は、

「何も誰もかれもが死んでいいとは言っていない。
本当は生きていることが基本。しかしやむを得ない場合に安楽死があるということ。
そのきちっとしたジャッジ(線引き)が必要」

と答えていました。

生きる権利、死ぬ権利

私は、生まれてきたからには死ぬ権利もあると思います。

自分で死ぬ時期、死ぬ場所を選べるのであればなんと計画的な死なのだろうと、逆に希望さえ感じてしまいます。

だって完璧な自分の望むタイミングで人生を終えられるのだから。

記者が「今すぐ死ぬわけじゃない、まだ生きられるのに死を選ぶのか?」と最後質問していました。

安楽死された迎田良子さん 痛みがつらい

嫌なのは「痛み」だと言います。

痛みと不快感。人がそれを変わってくれるわけではない。

この迎田さんは、自分だけがつらいわけではないことも十分わかっていると思います。

反対派の中には、「その先を見たいと思わないのか?自分の可能性を閉ざしてしまってもったいないと思わないのか?」と言う人もいるかもしれません。

しかしもうこの先の展望、未来に

自分の体や精神、それに取り巻く状況などを鑑みて

悪くなることしか想像できない、想定できない状態で

希望する人だけに

安楽死を選択する

という選択肢が人生の一つとしてあってもいいのではないかと私は思います。

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反対意見

安易に死を選ぶことに危機感を抱く人もいると動画内では警鐘を鳴らしています。

安楽死反対の意見はどうでしょうか。

簡単に死を選ぶ人が多くなる、

本当に安楽死が必要な人以外に広がってしまうのが恐ろしいと

ALS患者の岡部宏生さんが訴えます。

ALS患者 岡部宏生さん

ALSを患う佐藤裕美さんは次のようにおっしゃっています。

安楽死反対 ALS患者 佐藤裕美さん

「安楽に死ねる制度があるのにあえて使わなかったのだから、
使わなかったあなたは苦労して生きることを受け入れなさいよ」
と思われてしまいそう

私が感じたことは、

難病を患った人がその制度を使って死んだほうがいいということはまったく言っていませんし、

逆に生き残った人は苦労して生きることを受け入れなさいと他者から強要されるのは違う、それと安楽死の制度を一緒にするのはちょっと違うかも…と思いました。

自分の体が動かなくなり、痛みに耐えられなくなった絶望の中で

いざというとき自分で選べる選択肢があるのとないのでは、気の持ち方が全然違います。

もちろん誰しも死によって終わりを迎えますが、

安楽死を選ぶことによって
いつまでも終わることのない「痛み、苦しみ」からやっと解放される

この死ぬほどの痛みから解放されるという喜びや安堵、

今までの苦痛、苦労、自分が今まで経験してきた不快感などすべてを終わらせることができる

それもまた一つの選択だと私は思うのです。

まとめ|安楽死は選択肢のひとつ

安楽死については、さまざまな意見があると思います。

一度与えられた命なのだから最後までまっとうするべきだとか

簡単に死を選ぶ人が多くなる、という意見もあります。

しかし、本当に自分が治る見込みのない進行性の病、耐えがたい激痛の中にいるときに

あくまでも選択肢の一つとしてあってもいいのではないか

と私は感じています。

ヤフーニュースで印象的だったコメントをご紹介します。

病気の激痛を他人が変わってくれるわけではないし、耐えながら必死に生きている末に死を選んだ人も少なくないでしょう。

はっちさん
私の母もパーキンソン病でした。 食事が段々と取れなくなりやせ細り、また段々と歩けなくなってきて、毎日苦しい痛い辛いしか言わなくなってきました。 母の父親もパーキンソン病で辛い最後を見ているのと、私が入退院を繰り返す程の喘息で介護で迷惑をかけると思ったのか毎日、死にたいと繰り返していました。 80歳の誕生日を迎えた3日後の私が寝ていた早朝に、自宅マンションから飛び降りて亡くなってしまいました。 日本に安楽死制度があれば苦しまずに、最後に家族皆に見送られていけたのにと思うと悲しくてたまりません。 安楽死を認める法律が出来る事を願ってやみません。

sou********さん
父は35年前にALSで人工呼吸器を付けて2年間寝たきりの末に亡くなった。 死にたがっていたから安楽死が認められて欲しいと思う。 母は父の介護で病院まで毎日往復2時間かけて通院していました。 難病やガンだと本人だけでなく家族も大変です。 日本でも安楽死法の検討をしてもいい時期だと思う。 最後にそういう手段があれば患者本人もギリギリまで頑張れるんじゃないかと思います。

reb********さん
私も3年前に育ての親を癌で亡くしました。 自宅での看取り介護で、日に日に 痛い時間が長くなり、モルヒネ投与しても 痛い、殺してくれえええと叫ぶ日々でした。 最後は意識が朦朧としたまま眠るように世界を離れていきました。 私はまだ30代ですが、あんな風に苦しんで死にたくはないと思いました。 死ぬまで壮絶な苦しみを味わい終わりを迎えたくないなと思いました。 選択肢を持たせて欲しいです。

↓同調圧力という意見がありました。私もこれには一理あると思っています。

wty********さん
日本はいつもみんな同じでなければゆるされない。体調までみんな同じ元気でないと許されない。病気の人間にも容赦なく働け、甘えるな、国の制度に頼るな、生活保護は悪、みんなしんどくてもがんばってんだ、と言われる。病気だから辛いも言えない国。日本人はもうそろそろ、自分と人が違うこと、働ける人、病気で働けない人がいること、狭い国のなかにいろんな人が生きていることを理解した方がいい。みんな同じでなければならない、同調圧力、根性論、は必ず誰かを苦しめることになる。

すべての人が長生きしたいと思っていない。

長生き=正しいこと、あるべき姿ではなく

最期まで自分らしく生きたいように生きることが「生きる」ということであり、

人生は時間の長さではなく、いかに自分らしい人生を生きたか、その濃度が満足度に関係していると思います。

QOL(自分が自分らしく生活できる生活の質)が叶わなくなってきた場合は、絶望や痛み、苦痛の時間が生きている中で長く最後まで死ねないのはまさに生きる拷問のように感じます。

人生がつらい、死にたいからすぐ死ぬ、というような安易な選択ではなく

心身の病気の進行や、やむを得ない病状において、本人が希望する場合だけ、最期の選択肢としてあってもいいと私は思います。

本人が望む場合だけです。

同じ1秒でも激痛のある1秒と、痛みがまったくない1秒では長さが違います。

治る見込みのない、痛みの激しい難病の人がすべて安楽死する必要は、断じてありません

他者に向かって、早く安楽死を使って死んだほうがいいのではないかと判断するのはおかしいです。

その点だけははっきりと付け加えさせていただきます。

追記|安楽死の費用

日本では安楽死は認められていません。

海外で安楽死が認められている国はオランダ、ルクセンブルク、ベルギー、カナダ、コロンビア、スペインなど。

ただ外国人を受け入れている国は「スイス」一択となります。(スイスにある団体の受け入れ)

こちらの記事、「海外での安楽死」は200万円で十分可能は、2018年と、かなり前の話なので事情は今と変わっているかもしれません。現在1ユーロが162.3円(2024.3.18現在)のため、渡航費や宿泊費、人件費など高騰が進んで、1.5-2倍の金額が必要になる可能性があります。

この記事の中で必要な金額は

渡航費と宿泊費(1~2泊分)だけで数十万円だとする。この金額については、時期やホテル代などで差異がある。では、実際に団体側が必要とする費用の内訳とはどんなものか。ライフサークルのエリカ・プライシック代表が、次のように説明する。

会員費が年間45ユーロ。(医師や弁護士を通して行われる)診断書などの調査料が2700ユーロかかります。スイス人医師2人の直接診断も必要になり、900ユーロ。自殺幇助自体は、2700ユーロです。そこから警察などの捜査費用が450ユーロで、火葬や遺体搬送費に合計2250ユーロかかるのです」

「海外での安楽死」は200万円で十分可能

渡航費、宿泊費を抜いて、合計8595ユーロ。これだけで140万円(163円換算)となります。

現在の手続き費用が上がっているのを考慮すると

300-400万円はかかると思っておいたほうがいいのかもしれません。(今後のインフレにも影響される)

また語学力が必要なことも日本人にとってはネックです。

また、死期を早めたい理由について、本人が英語もしくはドイツ語で説明できなくてはいけない。経済的余裕があっても、語学力がなければ、「安楽死」を選ぶことはできない。これも一つの現実である。

「海外での安楽死」は200万円で十分可能

日本で安楽死を認められる日は来るのか?

保守的な日本では安楽死という法案はすぐに成立しそうにないですが、

それでも十分な議論のうえ、制定されてほしいと思います。

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