【生活保護】親戚の扶養照会(扶養届書)が来た 明日は我が身

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生活保護 扶養照会が届いたら お金の悩み

福祉事務所から母あてに封筒が届きました。

母の兄、おじが生活保護を申請しているようで、その扶養照会の届の用紙が入っていました。

おじはもうすぐ90歳。先に妻をなくしており、50~60代の子供が3人いますが、その性格から敬遠され、いづれも連絡を取っていないようです。

母も電話がかかってくるたびに、愚痴ばかり1時間以上聞かせれ、もう嫌だから出ないと、何十回とストーカー並みに着信があるので、最近は留守電にしてあるそうです。

最近の留守電では、

お前の旦那にあげた1万円返せ!

「十数年前に父が入院した時にあげたお見舞いの1万円を返してほしい」という伝言が入っていて、母はびっくりして真っ青になり、それ以降連絡を取るのをやめていた矢先に、この生活保護の扶養届書が届きました。

実際に扶養照会が送られてきたのは初めてで、書き方など含め調べてみることにしました。

よかったら最後までお付き合いください。

送られてきた書面

2つの書類と書き方の見本、そして切手の貼っていない返信用封筒が入っていました。(切手不要の印字もありませんでした)

扶養の可否について(照会)

次の方は生活困窮のため、当福祉事務所において、生活保護法による保護を受給中です。
護法では民法に定められた扶養義務者による扶養は生活保護に優先して行われるものとされております。
あなたは、民法に定められた扶養義務者か、そうなる可能性が高い方にあたることから、保護の決定実施上必要がありますので、あなたからどの程度扶養できるかについて、別紙扶養届書によりご回答ください。

扶養届書

実際に援助ができるかどうか(精神的・金銭的)可否

✔精神的に支援できるか➔訪問、電話、手紙など金銭以外の援助ができるか
✔金銭的な援助➔月にいくらできるか(3000、5000、1万円ほか)

この書類が届いて援助している割合はわずか0.7%ほどだそうです。生活保護「扶養照会で仕送りした親族は0.7%」

とはいえ、おそらく生活をまかなえるほどの金額ではなく、援助といっても数千円から数万円レベルではないでしょうか。

世帯構成・収入

また、世帯構成や収入についても聞かれています。

  1. 世帯の構成氏名、生年月日、職業、勤務先、平均月収
  2. 資産状況 家屋や田畑などあるか、面積㎡
  3. 負債の状況
  4. 健康保険の加入状況(国保、社保など)

かなり細かいことまで踏み込まれて聞かれているので、実際に書きたくないという方も多いと思います。

扶養届を書かなかったらどうなる?

では、書かないで放置していたらどうなるかを調べました。

扶養照会を無視した場合
扶養照会が届いて親族が返信せず無視した場合は、親族に扶養の意思なしとみなされます。そのため、親族が扶養照会を無視しても、申請者は生活保護が受給できるため問題ありません
とはいえ、返送待ちなのか無視されているのか役所にはわからないため、申請者に対して悪意がないのであれば、扶養できない旨を返信してあげるのが良いでしょう。

生活保護の扶養照会は断り方があります!断り方を簡単に解説

返信しなかったとしても処理されるため、大きな問題にはならないようですが、支援するつもりはないということを知らせるために書ける範囲だけ書いて提出するのがよいでしょう。

とりあえずは不可だけに〇を打って返送したいと思います。

扶養照会の範囲

以前扶養照会について記事に書きました。

その時に調べた限りでは、3親等までが扶養照会をかけられる範囲とありました。

引用元:http://www.world-kenpo.com/procedure/todoke_shinsei/3shintozu.html

こちらの記事によると

 厚生労働省は、親族の中で「扶養が期待できない」例を示していて、それに当てはまる親族に対しては、自治体は照会をしなくていい。未成年▽70歳以上の高齢者▽音信不通(10年程度)▽借金をするなど著しい関係不良、などがそれにあたる。

【そもそも解説】生活保護の扶養照会、誰が照会対象?何を聞かれる?

とありました。

母は75以上ですし、母の姉たちもすべて80歳以上で、実際には年齢関係なくすべての姉妹に送られているようです。

おじのおばさんは去年亡くなりましたが、もし生きていたならば100歳の人にも扶養照会が送られていたのでしょうか。

となると日本の福祉はほとんどの場合でも形通りで、いかなる人でも受給させまいという態度が見えてきてしまいました。

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まとめ|明日は我が身

こんなふうに実際に封書で届いたのが初めてだったので驚きましたが、収入や不動産の資産など細かいことまで書かないとならないというのがとても苦痛ですね。

それが嫌で扶養照会を返信しないという人も多いかもしれません。

実際に自分が封書を受け取ってみて思ったことは

明日は我が身

誰もがなる可能性がある生活保護です。

三親等までこの封書の連絡が行くとなると、私の場合では、まったく連絡を取っていない父方のおじおばまで連絡が行くという可能性があります。

その連絡が行くのが嫌で受給をためらっている人も多く、受給の抑止力になっているという部分もありますが、それは本当に福祉が必要な方に必要な給付がされないとも言えます。

私も今後収入や貯蓄がなくなり、何もできなくなった場合、生活保護に頼らざるを得ない日が来るかもしれません。

そういう場合に長生きして貧乏、貧困というのは、ため息しか出ない未来だなとつくづく思い知らされました。長生きも弊害があることを目の当たりにし、考えさせられる出来事でした。

生活保護を受給できる人はまだましで、受給することができない、お金がない人は死んでいくしかないのでしょうか。

最後までお読みくださりありがとうございます。

安楽死の未来を描いた映画↓

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