今日、近所のボスババにばったり出会いました。
家の奥に住んでいて、自転車で家の前を通るので出て行った時間はわかりますが、帰ってくる時間がまちまちです。私も外出したいので、その人が家の前を通り過ぎるのを待っていましたが、なかなか来ないため、意を決して出た瞬間、曲がり角でバッタリ会ってしまいました。あと数十秒違っていたら会わなかったはずです。
なぜそういうタイミングで嫌な人と出会うのか、ずっと庭の手入れをしている人の前を通るならわかりますが、私が歩き、向こうから自転車がやってくるタイミングで角でばったりというのは何か意味があるのか、もしくはないのかと、本当に小さいことを気にしてうじうじとしてしまいます。
先日、こんな本を読んでいました。
マンガで描かれているので非常に読みやすく状況が想像しやすいです。その中に書いてあった内容にいたく共感しましたので、本の第二章取り上げてみます。
よかったら最後までお付き合いください。
他人への信頼感
自分が他人への信頼感が強いか弱いか、簡単なテストがあります。
「頭の中で人間をイメージしてください」
と言われたらどんな姿を想像しますか。
よかったら一緒にやってみてくださいね。
他人への信頼感の強い人は現実にいるような人間の姿が浮かんでくるそうです。
逆に弱い人はリアルな人間ではなくアニメキャラクターや別の動物を思い浮かべたりするそうです。
私も同様に人間と言われても棒人間しか思いつきませんでした。
人同士が固まっていても人間と認識せずに、影というふうに認識してしまうんです。
こちらの記事に書いたとおり、ジムに行っても受付の人の顔を名前を覚えて認識してもいないし、固まって話している人々を棒人間として絵を挿入させていること自体も、そもそも人と認識していないのだと気づきました。
ジムなどでもよく話す人以外はすべて棒人間としてとらえているのです。
はっとした気づきでした。電車に乗っても、買い物に行っても、自分以外の人をすべて棒人間だと思っている…イコールそれは他人への信頼感がとても低いことを意味します。
他人のことが「人間」に見えない
人間への信頼感が根付いていないと、「周りはみんな敵」状態になります。
不信感 > 信頼感
が強い状態になります。
他人と一緒にいてもいつも不安、緊張してしまう状態に陥ります(=常に緊張ホルモンが分泌される)。
不安にならないタイプは
普段の生活で緊張度が少なく、気楽に歩いている
問題が起きたとき、その瞬間だけ緊張度を高めて、的確に状況対処する
不安になってしまうタイプは
ずっと緊張しているのでビクビクしながら歩いている
問題が起きたとき、普通の人ならば緊張が高まるのに対し、
- 頭の中が真っ白になって集中できない、対処できなくなる
- 後から、なぜこう言えなかったのか?情けない
- ダメ人間だと自分にダメ出しをする、余計不安になる
頭が真っ白になったときの対処法としては
真っ白になったなら逆に好きなことが言えると思ってください
と著者の大嶋さんは言います。話しているうちに影と思っていた相手の輪郭も見えるようになり対話もうまくなるということです。
相手をモンスター化している
日常的に過剰な緊張ホルモンのせいで、相手をモンスターのように思ってしまうことがあります。
かりにA子さんが上司から叱責されたとします。
この人、私のこと嫌っているのかな?と疑心暗鬼になり
- ドアを強く閉めた ➔ 私に対しての当てつけ?
- ほかの人と楽しく談笑 ➔ 仲間外れにしようとしてる?
相手の気持ちを想像すればするほど、勝手にモンスター化します。
このときに会話をしていればそうならずにすみますが、会話をしていないため、本当のところを聞くことができません。
実際に私も前の職場では、私をいじめてきた女性上司のことを般若だと思っていました。
著者の大嶋さんは解決法として
相手を同じ人間と思えるかどうか
がポイントとなるといいます。
不安に陥ると、良い人以外全部悪い人という極論に走ってしまいがちです。
自分には自分の人生があり
相手には相手の人生がある
そう思えることで同じ人間なのだと思えてモンスター化はおさまるそうです。
とはいえ、自分に合わない人や明らかに悪意がある人のことまでも無理やり丸く収める必要はとはないと私は思います。
自分の周りに10人いるとして、その中の比率は
- 自分のことを好きな人が2人
- 好きでも嫌いでもない人が6人
- 自分が何をやっても嫌ってくる人は2人
と言われています。
私が今回広げたいと思うのはその好きでも嫌いでもない6割の方々が
棒人間ではなく、
人間として見られたら少しだけ安心の幅が広がるなと思いました。
まとめ|相手を自分と同じ人間と思えるか
他人を信頼できないということは自分が信頼した人以外がすべて敵と捕らえてしまいがちになります。
そのルーツ、そうなってしまった原因はやはり幼少期にあるようですが(親の無関心など)、本来自分の全幅の信頼を置ける親が、信頼できないで育ってしまった、そして血のつながっている親=敵になってしまったとしたら、肉親ではないまったくの他人を信頼することは難しいでしょう。
今はもう育ってしまった過去を戻すことはできないので
今できる対処法としては
相手も同じ人間であるということを認識する
そして私の意見は、
合わない人は合わないままでもいいし、
合わない人に対して自分を曲げてまで無理に合わせる必要はない
自分が人間として認識していない6割の人間に対して関心を寄せてみる
ということです。
それにより6割の無害だった方とのご縁も増えるかもしれません。
情報や運、成功などはすべて人から入ってくるといいます。今まで人とは認識できていなかった人からの情報、ご縁が自分にとってのいいことをもたらすかもしれませんね。
最後までお読みくださりありがとうございます。
「対人関係療法」の精神科医が教える 「苦手な人」とのつき合いがラクになる本 (大和出版)
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