【生活保護の葬儀】人の死から人生を考えるきっかけが生まれる

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生活保護受給 親族の死 心の闇

3ヶ月ほど前、下の記事に書いた、生活保護を受けていたおじが亡くなりました。

89歳。

私も小さい頃はお世話にはなっていましたが(?)

年とともに頑固になり、妻に先立たれ20年以上、近年では子供3人とも絶縁状態。

生活保護の扶養照会の用紙が送られてきました。

女性は旦那が先に亡くなっても、周りとコミュニケーションをとって割と元気に暮らしている一方、

男性は妻に先立たれると孤独に陥る人が多いと言われています。

おじももれなく、こじらせていった一人だと思います。

数年前に、父の通院で総合病院の待合室で偶然ばったり出会ったときに

お前はええなぁ、家族がおって、
こうして連れてきてくれて…
おれは一人だ

と父にずっとブツブツ文句を言っていました。

生活保護受給者の葬儀について

おじの葬儀について、

50−60代の息子が3人とはすでに親子関係が断裂していたものの

3人のうちの1人が喪主として式をするので、母に葬儀の日程を知らせてきました。

生活保護を受けていた人は亡くなったときに葬儀費用(火葬代)を払わなくてよいと記憶にあったので

条件と内容、費用について調べました。

条件

生活保護を受けている方が亡くなった場合、自治体から葬儀費用が支給される「葬祭扶助制度」が用意されています。

  1. 葬儀を執り行う施主(扶養義務者)が生活保護受給者で生活に困窮している場合。
  2. 故人が生活保護受給者で遺族以外が葬儀の手配をする場合。

生活保護世帯の方が亡くなり、同居の親族が葬儀を行う場合は1の条件に当てはまります。管轄の役所の福祉課や保険課が、故人や親族の収入、困窮状態を判断して支給額が決定されます。
亡くなった方に親族がいない、または親族が別居していて葬儀を行う意志がない場合は2となり、親族以外の方の手によって葬儀が行われます。
引用元 生活保護受給者が死亡した場合はどうなる?

つまりは葬祭扶助制度を利用するためには

1.喪主が生活保護受給者である場合

もしくは

2.引き取り手がいなくて、親族以外の人が式をあげる場合

に限られるということです。

金額

支給額は自治体により多少差はありますが、

大人206,000円以内、子供164,800円以内です。

内容

葬祭扶助を利用する場合は、「直葬(ちょくそう)」と呼ばれる形式の葬儀になります。直葬では、一般的な葬儀のような通夜、告別式は行わず、親しい方数名のみでお別れをした後、火葬場で火葬が行われます。 必要となる費用は、遺体の搬送料、安置費用、棺、ドライアイス、火葬料、骨壷程度です。

引用元 生活保護受給者が死亡した場合はどうなる?

つまり、生活保護を受給していた人が亡くなり、身内が葬儀を行う場合は

その喪主となる人が生活保護を受けていない場合は葬祭扶助はもらえないということになりますね。

今回の場合は、息子が自腹を切ったのでしょうか…

余計なお世話ですが、死んでから葬儀にお金を使うよりも、まだ生きている間に生活保護を受ける前にお金をあげたほうがよっぽど喜ばれたのではないかと感じてしまいます。

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無職ひきこもりを隠して生きる

ひきこもり

20年以上前の、おばの葬儀以来、私は親戚の葬儀には顔を出していません。

現在絶賛無職中ということもあって、当然顔を出しづらいですし

おじのお通夜にも母ひとりで行ってもらうつもりです。(ほかの姉妹と合流で)

今後多死社会となっていき、親族が亡くなる件数はもっと増えていくことでしょう。

自分がそれまでに社会復帰して、一人前にちゃんと稼げるようになるのか

もしくはこのままの状態で死ぬのを待っているのか、そんな絶望的な危機感が迫ってきました…

死ぬときにする後悔

死ぬときに何を後悔するだろうか?と以前の記事に書きました。

我慢していることからの脱却と書かれていましたが

(この記事の時点で3年も昔の話)

3年前から前向きに、前進して動けていないことが非常に恥ずかしく感じられます。

自分を人間として恥ずかしい、人前に出られない、自己卑下、

このままの自分ではダメだという思いがますます出てきてしまいました。

3年もあれば何かできたでしょう…

しかし動かなかった。動けなかった。

この延長線上に未来があるとしたら、

未来はどんなに細く暗く、選択肢のいかに狭いものになるか簡単に想像ができます。

死の意味

人の死というのはいつ訪れるかはわかりません。

そのおじも、生活保護の扶養照会が来てからわずか3か月後になくなりました。

誰しも避けられないもの

それが「死ぬ」ということです。

父が亡くなって5年、

母もいずれ亡くなり、そして妹や私も死んでいきます。

身近な人の死を考えるからこそ、今なぜ生きているのだろうと深く考えるきっかけになるのだと思いました。

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