本要約チャンネルというYouTube動画で気になる本がありました。
『年収90万円で東京ハッピーライフ』という本です。
最初はタイトルだけ聞いて、年収90万円でそんな暮らしどうやったら実現できるの?という疑問だけ湧いてきました。
著者の大原さんとは
- 現在30代
- 20代でほとんど人と会わない隠居生活
- 愛知県から東京へ移住
- 週に2回ほど介護の仕事をしている=週休5日
- たまに気の合う友人と適度に会ってのんびりと暮らしている
そんな生活をされている方です。
こちらの動画で紹介されている内容を聞き、その著者の持つ価値観について深く共感いたしました。
よかったら最後までお付き合いください。
ひと月の内訳
90万円なのでそれを12か月で割ると、収入は月に7.5万円となります。
著者の大原さんは
国民年金や健康保険料については書かれていないので、免除申請をする必要がありますね。
気になったのは、年間90万円では車は持てないということです。
自動車の維持費は高く、自分の場合年に一度の自動車税だけでも4万円来ました。駐車場代、保険、車検にメンテナンス維持費も結構かかります。すべて含めたら、年に20-30万円近く払っているのではないでしょうか。それ以上の方もたくさんいらっしゃると思います。
ただ自動車はバスや電車が近くにない不便な地方では必須になるもので、車なしで公共交通機関だけで移動できる点ではインフラの整った都会に住むほうがメリットがありそうです。車を運転したいのであれば、都会のほうがカーシェアリングも普及していて運転したいときだけ安く借りるという恩恵を享受できますね。
ミニマリストと呼ばれる方にはお金を使わずに幸せに暮らす方法を紹介されている方もたくさんいるので探してみるとよいでしょう。
仕事についての自論
やりたいことなんてさがしたらあかん、高いところに目標設定したら自分がしんどい
自分ができないことをしない
著者の大原さんは仕事についての自論で、競争社会とは真逆のことを述べていらっしゃいます。
大切なのは
好きなことで生きていくのではなく
嫌いなことで死なないということだ!
このセリフが刺さった方も多いのではないでしょうか。
私もそのとおり!とうんうんと首がもげるほど100回くらいうなってしまいました。
この現代社会の中で、嫌なことで死ぬ人がどれだけ多いことでしょうか。嫌なクレームに嫌な上司に嫌な同僚、理不尽な人間関係。嫌な通勤に嫌な規則など。
人間やりたいことがわからなくても、やりたくないことや嫌いなものはわかると言います。つまりは消去法で、やりたくないことを消していって、実は好きな方法・やってもいいかなと思えるようなことを見つけるという方法です。
執着にも似ているような気がしました。以前執着を手放すという記事を書きましたが、その「好きなこと」以外の可能性をすべて排除しています。そうなるとその好きなこと以外は間違っていること、よくないことと認識するので、苦しいです。
どんな生き方をしてもいい、どうしても自分が嫌いなことだけ徹底排除してあとは受け入れる、という選択のほうが気持ちも楽かもしれませんね。
どんな生き方が合うかは十人十色
自分にとって何が大切かを知っていることが重要
そしてそれが自分軸のような気がしました。
著者の大原さんは、何がベストか?という考え方からは離れたほうがいいと言います。
なぜ人と比較し、自分の生き方が正しい、間違っている?
人に言って認めてもらう必要があるのだ?
そういった判断から離れて「個」を大切にし、自分にとってのベストな生き方=自分にとって快適な生き方を内側に探りにいくことがよいと言います。
自分は本当は何が好き?
どういう暮らしを幸せと思う?
それは人それぞれ違います。それを探すには自分にしっかりと向き合わないとわかりません。自分の心に聞いてみましょう。他人と比較することなく、何を言われても自分は自分の幸せを探求してもいいのです。
心と体の声をきく
著者は環境の悪い職場に勤務していたことにより体調を崩しました。いざ仕事を辞めてみると、孤立無援というわけでもなく、自分の選んだ人とだけつながりまったりと過ごせる生活の中で、心と体のバランスに気づくきっかけとなったそうです。
そこから体調の変化によく気が付くようになり、ヒマだからといって心が元気なわけでもない、のんびりしていても外に気持ちが向いていたら気が散り、何かしなきゃと焦ったり、本来の自分からズレてしまいます。
自分とのズレを調整する方法は
ボーっとすること…
- 何もしないこと
- 何も考えないこと
- 何も知らなくてもいい
- 何にも応えようとしなくてもいい
筆者は日向ぼっこしたり、雨の日に床で寝そべり雨音を聞いていたり…1時間ですっきりすることもあれば、3日間寝て何もしないということもあるそうです。その間、ネットもTVも本も見ない。そうやって自己の内面と向き合っていくと自分と外部との境目がなくなっていく感覚になっていくそうです。
そうです、マインドフルネスに近いのです。
以前瞑想をやっていたときにそういう自分と他者、外部の世界との境界線がなくなっていくような感覚が得られたことがありました。瞑想をやった後は頭もすっきりしますので1日数分でもいいのでぜひとも習慣にしたいものです。😅できていない自分…
まとめ
こちらの本要約動画を見て感じたのは
本人が幸せだと思えば幸せ
他人があれこれ言うことではない
幸せな基準は人それぞれ
ということです。
そういう人と比べない、「個」の人生を送ろうと言ってくれている気がしました。
「自分の心が求めるものは何?無理してない?」と自分に訪ね心を掘り下げる。
「成功しないと!結果を出さないといけない!」という窮屈ながんじがらめの現代社会で、そこから少しでも解放される人が増えることを願った本だと思いました。
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